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損益計算書の極意儲かるしくみを知ろう

8. 損益計算書を読むコツは?

損益計算書に示されている数字からは利益の絶対値と経営にどの程度の余裕があるかがわかります。A社とB社の損益計算書を見比べて、どちらの会社がより儲かっているか考えてみましょう。

下記の図で、A社とB社の損益計算書を総合的に比較してみてみよう「本当に儲かっている会社」はどちらですか。

正解はA社です。B社だと勘違いした人はもう一度次のことを確認しておきましょう。

●限界利益の絶対値は異業種企業の事業規模を比較する際においても有効

<売上高-変動費=限界利益>ですから、売上の内容が異なる異業種企業同士を限界利益で見れば会社の事業規模を比較することができます。

ただ、限界利益の絶対値だけをみて、B社のほうが儲かっていると判断することは誤りです。

●経常利益の絶対値だけで判断せず、必ず経営安全率に注目する

経常利益の絶対値が大きいことは手元に残る利益が大きいことにつながり、すばらしいことです。しかし、いくら経常利益が多くても、限界利益に対する割合が小さければ、僅かな売上ダウンですぐに赤字経営に陥ってしまい、儲かって余裕がある会社とは判断できません。

A社は経営安全率が10%であり、もしも売上が1割落ち込んだとしても「損益トントン」の状態。一方、経営安定率が8%のB社の売上が1割落ちたとしたら赤字になってしまい、経営に余裕のある会社だとはいえません。

つまり、経常利益はB社の2分の1しかないですが、経営安全率でB社を上回るA社のほうが経営的にも余裕があり、「本当に儲かっている会社」だと判断しなくてはならないのです。

経営安全率