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キャッシュフロー計算書の極意資金繰りのしくみを知ろう

4. 投資キャッシュフローとは?

投資キャッシュフローは、投資活動によって生じたキャッシュの増減を表します。現事業を維持するために必要な資金で、一般的には有形固定資産、無形固定資産の取得及び売却がここに入ります。

投資キャッシュフローは主に固定資産の取得及び売却で増減したキャッシュの量を表しています。固定資産とは会社の営業活動に必要な建物や工場、車両運搬具、備品、土地、機械装置などで耐久性のあるものを指します。固定資産を取得すると会社の資金が出ていき、投資キャッシュフローはマイナスの値となりますが、所持していた固定資産を売却すると現金が入り、投資キャッシュフローはプラスの値となります。固定資産が増えれば投資キャッシュフローはマイナス、固定資産が減れば投資キャッシュフローはプラスという関係に注意しましょう。

普通、投資キャッシュフローの値はマイナスとなります。営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足すとフリーキャッシュフローとなるので、投資キャッシュフローのマイナス値は小さいほどよいのです。

では、固定資産をまったく買わずに投資キャッシュフローをゼロに抑えた方がいいかというと、決してそうとはいえないのです。

少なくとも現事業を維持するための設備投資は必要ですし、将来的に営業キャッシュフローを増加させる投資なら可能な範囲で行う必要があります。投資キャッシュフローのポイントは「コントロール」です。たとえば中古でも十分に使用できる機材もあるだろうし、リースですませる方法もあります。もしかすると他社に発注したほうが出ていくお金は少ないかもしれません。そして、本当に必要なものしか購入しません。投資キャッシュフローのコントロールはこのような努力からはじまります。

また、数年に一度、多額の投資を行う会社もあるはずです。たまたまその年の投資額が大きく、フリーキャッシュフローがマイナスとなっていたとしても、適切な投資であれば、次の年から営業キャッシュフローが増加し、結果的にはフリーキャッシュフローも増加して経営状態が改善していきます。会社の正しい経営状態を把握するためには5期分のキャッシュフロー計算書を見比べてみましょう。

キャッシュフロー計算書の極意

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