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キャッシュフロー計算書の極意資金繰りのしくみを知ろう

5. 財務キャッシュフローとは?

財務キャッシュフローは営業活動および投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達され、返済されたかを表します。借入金の増減が重要なポイントで、借入金返済額が増えるとキャッシュフローは悪化します。

財務キャッシュフローは、営業活動や投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達または返済されたかを示します。

つまり、資金が不足した場合にどのように資金の穴埋めをしたのか、反対に資金に余裕があり、フリーキャッシュフローがプラスの場合、資金をどのように使ったのかを把握することができます。例えば、資金が不足した場合には借入金や社債の発行によってどの程度の資金調達が行われたのかがわかり、資金が余った場合には借入金をどの程度返済し、配当金としてどの程度の資金が支払われたのかがわかります。

財務キャッシュフローで最も注目しなくてはならないのは借入金の増減です。資金の借入れを行うと、キャッシュフローは増加しますが、所詮一時的なものでしかありません。借入金はいずれ返済しなくてはならないキャッシュであり、当然ながら返済時には利息も発生するので、借入金の増加はキャッシュフローは悪化させます。反対に借入金が減少している場合、借金を返済しつつあることを示すので、借入金が減っている会社はよい会社であり、もしも借金をすべて返済し終わって借入金ゼロの会社があるとすれば超優秀企業といえます。

日本の企業では、金融機関からの借入れと資本市場からの直接投資により自社の営業キャッシュフローを上回る巨額な設備投資を行ってきました。

しかし今や、バブル経済は崩壊し、金融システム不安から銀行はなかなか資金融資に応じない時代です。キャッシュフローを軽視し、キャッシュの不足は銀行からの借入れで補うものと安易に考えていた会社の資金繰りは大変厳しいものとなっています。銀行頼みで会社を経営できた時代はすでに終わりました。

今後は財務キャッシュフローに注目し、会社の返済能力以上に借入金が増加していないかどうかを厳しくチェックする必要があります。

キャッシュフロー計算書の極意

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